迫られる24時間営業の見直し
働き方改革によって休みはどう変わった?
昨今では政府が「働き方改革」を推進していることもあって、夏季やシルバーウィーク・年末年始など、以前と比較して長期化する動きが見られます。
昨年のゴールデンウィークあたりなんかは、平成から令和になるということで国としての行事も多数あり。
我が家でも10日近い休みがあって、家族密着の日々が続きました。
「ちょっと休みが長すぎ~」
なんて言葉もよく聞かれましたね。
勤務時間も時短の傾向へ
働き方改革を進めるにあたり、休日が増えた・有給が取得しやすくなったという企業もあることに加え、営業時間短縮の動きを見せる企業・業種もあります。
特に外食産業・サービス業なんかが該当しますね。
外食系のチェーン店などでは、ひとつの店舗をひとりのスタッフで回す時間帯もあるなんてことも耳にするようになりました。
1人で来店客をテーブルまで案内し、お水を出してオーダーを聞く。
そしてオーダーが入った料理を作って来店客へお出しする。
さらにお会計からテーブルのあと片付け、皿洗いまで…。
昨今では人材不足も相まって、ひとりでやりくりするワンオペ店舗は決して稀な光景ではなくなりつつあるといえるでしょう。
すかいらーくが24時間営業を廃止
今年1月の日経に掲載されていた以下の記事。
参考:日本経済新聞|すかいらーく、24時間営業を廃止 人手不足が背景に
すかいらーくHDというと、ガストやジョナサンといったファミレスなどのチェーン店を全国展開しています。
お手軽価格で食べられるメニューも多い、若者にも比較的人気のチェーン店。
これまでは1972年に24時間営業型の店舗を展開はじめて以降、長きにわたって深夜の利用客を受け入れていました。しかし、近年では深夜の時間帯に利用する客数も減少傾向にあり、2012年ごろから時短営業の動きを進めていたのだとか。
そして今回の発表の通り、2020年4月までに24時間営業を廃止するに至ったのです。
ロイヤルホストでもすでに17年1月から24時間営業全廃
ロイヤルホストではすでに2017年1月から全廃しているのだとか。
8割近い店舗で営業時間を短縮したものの、一旦は減少しつつその後客単価がアップ。決して営業時間を短縮したことで売り上げ自体にマイナスの影響を与えているわけではないようです。
コンビニ業界も変わりつつある
24時間営業の代表格といえば「コンビニ」。
コンビニが日本国内に24時間営業を浸透させたといっても過言ではありません。
そのコンビニでも24時間営業を見直しする動きが進んでいます。
参考:日本経済新聞|24時間営業とは 見直しの動き、外食で先行
コンビニはフランチャイズでそれぞれの店舗にオーナーがいて、店舗によっては雇われ店長がいます。本部とFC契約のもとで営業しており、営業時間についても契約に基づき決まっているわけです。
ただし昨今では深刻な人材不足。人材が確保できていない店舗では24時間営業は非常に困難を極め、ブラックな労働環境に心身への支障をきたす人も。
各店舗の存続および働き方改革の影響もあり、コンビニの本部も「24時間営業であり続けるのは現実的に難しい」と悟ったのでしょう。
24時間営業はごく一部のユーザーや緊急を要するユーザーには重宝するものの、決して全店がそうある必要はないはず。
働き方改革が国民すべてに対して等しく進められていき、大手企業の英断が続くことが望まれます。
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