フリーランスは自由と孤独、表裏一体。
目次
フリーランスってどんなイメージ?
みなさん、フリーランスってどんなイメージがありますか?
- 自由
- 楽しそう
- 何事にも束縛されない
- 属性から解放されている
- やりたいことをやれる
こんなイメージでしょうか?
確かに、表面上だけのフリーランスはこのように見えるのかもしれません。
しかし、その実態は実に苦労の連続。
何ものにも束縛されないが故の孤独。
自分のスキルは自分で磨くしかないし、気づけば裸の王様状態になっていることも。
自分を戒め、厳しくするのは自分しかいません。
実際のフリーランスは、自由であるが故、こんな感じなのでは、と私は考えています。
- 失敗しても気づくのは自分次第
- 孤独を楽しむ余裕が必要
- メンターの存在は貴重
- 「自由な分、すべて自分でやりなさい」の精神
失敗しても気づくのは自分次第
人間、誰しも完ぺきにできるわけではありません。ときにはちょっとしたミスや確認不足、行き違いなどもあるでしょう。クライアント様とのやり取りが上手くいかないこともあるかもしれません。
結果、仕事としては失敗に終わってしまったとしても、それをリカバリーするのは自分次第。
フリーランスは自分ひとりで営業から実務、バックオフィスまで対応しなければなりません。たとえ失敗してもそれに自分が気づかなければ、その事実は永遠に葬り去られます。
結構シビアですが、自由であるが故の現実といえるかもししれません。
孤独を楽しむ余裕が必要
フリーランスは、自由という言葉で着飾りながらも、その実態は孤独の連続。
「企業の経営者は常に孤独」という言葉はよく聞かれますが、フリーランスも同じこと。決断するにもひとり、仕事をするにもひとり、失敗してもひとり。まさに孤独の道をひた走ります。
一方でフリーランスの多くが、その孤独を楽しんでいるという事実。
ときには「寂しさ」を抱えつつも、その寂しさを「楽しく」感じることができるのも、フリーランスを選んだ者のある種独特の感性なのかもしれません。
ちなみに、私はときどき「寂しく」なります。(笑)
しかし、自分で決められること、やれることの喜びや責任感も同じくらい、もしくはそれ以上感じています。
メンターの存在は貴重
人は仕事をするうえ、生きていくうえでさまざまな人と出会います。
ときには、「なんだ?この人??」と思うようなある種のカルチャーショックを受けることもありますが、「もっとこの人と話したい!」「どうしてこんな考えができるんだろう?」と、思えるような方々も。まさに学びの連続です。
私はこうしたさまざまな出会いを通して、自分にとってのメンターをつくることが大切だと感じています。
特にフリーランスであれば、メンターや自分の目標になるような人物は貴重な存在。
もしも自分のやる気・パワーが減少していると感じたとき。ほんのちょっと話を聞いてもらう、ほんのちょっと話を聞かせてもらえるだけで、力を回復させたりパワーアップできたりすることもあります。
友人だと、気兼ねなく話せる半面、気を許しすぎてただの愚痴になってしまうことも多いもの。そんなとき、メンターがいるだけで自分の励みにもなるのです。
「自由な分、すべて自分でやりなさい」の精神
「フリーランスになりたい!」「フリーランスが羨ましい」という人に多い言葉。
「自由だからいいよね」
「企業にがんじがらめでつらいよ」
「上司の愚痴にうんざり」
などなど。
しかし、実際は、「企業に守られている」というのも事実。
たとえば企業に勤めていたら、各種社会保険に加入できて、定年まで勤め上げれば相応の年金も受け取ることができるでしょう。万一離職すれば、対象者であれば失業保険ももらえます。厚生年金・健康保険については、企業が折半して支払ってくれているのです。
年末には年末調整。書類の提出が大変ともいわれますが、企業が1年間の所得をすべて計算し、年末調整の結果、源泉徴収税を再計算してくれています。
フリーランスの場合、その多くが国民健康保険に加入します。なかには国民健康保険組合などに加入できることもありますが、ごく一部。
国保は全額負担ですし、補償内容は社保よりも手薄な印象です。国民年金も全額負担。金額は厚生年金よりも少ない傾向にありますが、受給額も少ないのが実態。
フリーランスは「自由さ」が最大の魅力であるものの、生涯を通じての保障に関しては非常にリスキーといわざるを得ない選択肢のひとつ。ただし、フリーランスでもかなり高額な稼ぎをし、将来の貯蓄に備えている人もいるでしょう。
フリーランスっていいの?悪いの?
フリーランスは、その存在が言葉の通りまさに「自由」で、勤め人からは羨望のまなざしで見られることもあります。
ただし、その実態は、
「結構いろいろ大変なんですよ~!!」
といいたい方も多いのでは。
私自身も、フリーランスになってみてわかったことがたくさんあります。両方の立場になってみて、それぞれのよさ・大変さが分かった気がします。
表題にもあるように、フリーランスは
自由と孤独、表裏一体。
自由だけれど孤独でもあり、さらに多くのことに目を行き届かせなければなりません。
自分で仕事を獲得し、こなし、請求書を作って毎月の計上を行う。さらには確定申告で年間の売上に頭を悩ませることも。
以前は一般企業に勤めていたからこそ、フリーランスの苦労を今更ながらに痛感しています。会社に勤めていたころの社長をはじめ、上司・先輩・同僚の皆様、今更ながら本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、今世の中にいるすべての中小企業・個人事業主の方にも本当にリスペクトの気持ちでいっぱい。
私もいちフリーランスライターとして、少しずつ活動していき、多くの学びを得たいと思っています。
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