ライターになるには？必要なスキルやなり方について解説

「ライターってどうしたらなれるんだろう」そんな風に思っていらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか。近年では、インターネットを活用してさまざまな形で仕事をはじめられるようになりました。ライターもその一つであり、未経験であっても比較的始めやすい仕事といえるかもしれません。副業からはじめ、本業になったという人もいらっしゃいます。

今回は、ライターの仕事内容やライターのなり方などについて解説していきます。ライターという職業に興味を持っていらっしゃる方は、ぜひご参考にしてみてください。

ライターとは

ライターとは、雑誌やフリーペーパーなどの紙媒体、Web媒体に掲載するための文章を書く人のこと。文章を使って問題解決をしたり、読者に有益な情報をお届けしたりする仕事です。

なかでもWebライターというと、Webを中心に活動していらっしゃるライターを指します。SEO（検索エンジン最適化）ライティングなどにも精通し、検索結果で上位に表示させられるノウハウを活かしながら文章を書きます。

ライターに求められるスキルとは

では、ライターに求められるスキルにはどのようなものがあるのでしょうか。

・基本的なパソコンスキル

ライターというものの、紙とペンで文章を書くわけではありません。今やライターにとってパソコンは仕事に欠かせない相棒。基本的なパソコンスキルは備えていないと仕事をこなすことは難しいでしょう。

たとえば納品方法も、WordなのかGoogleスプレッドシートなのか、ワードプレスやCMSへの入稿なのか、プロジェクトによってさまざまです。こうした案件によってさまざまなツールを使うため、それらに応じて適宜使い分けをしていく能力が求められます。

・分かりやすい文章を書く能力

ライターは、何も「美しい文章」「難しい文章」を書くことを求められているわけではありません。どんなジャンルであっても、読み手にとって分かりやすいことが最優先事項です。情報を正確にとらえて、分かりやすく説明するスキルが求められます。

・コミュニケーション能力

取材などでは初心者の方から話を伺うケースがほとんどです。さまざまな場面で、柔軟にコミュニケーションが取れる方がライターとして求められる傾向があります。プロジェクトを進めるにあたっても、必要なことを確認し、ときには条件交渉なども行う力が必要になります。

・好奇心旺盛

情報を発信する立場のライターは、常にアンテナ高く、情報のキャッチを行う必要があります。世の中でどんな情報が出回っていて、これからどんな情報にみんなの興味が集中するか、その先を追いかけなければいけません。流行に敏感であること、常に好奇心旺盛であることが求められます。

・感受性が豊か

人の心を動かすような文章が書けることは、ライターとして必要なスキルの一つです。例えばインタビューで対話した方の感情や実際に体感したことを文章に落とし込むことで、読み手により深く内情が伝わります。思いがうまく表現された文章を書けることで、仕事にも恵まれるライターになれるでしょう。

ライターになる方法とは

ライターになるには、何かしら資格が必要なわけではありません。未経験でも始めることは可能です。では、実際にどのようなライターになるにはどのような方法があるのでしょうか。

・新卒もしくは中途でライターとして入社する

Web制作会社などでは、Webライター・ライターを募集しているケースがあります。未経験でも応募可能な場合も少なくありません。スキルを身につけながら給与ももらえるため、応募してみる価値はあるでしょう。

・アルバイトでライティングの仕事をはじめる

正規社員ではなく、アルバイトという形でライター募集をしていることもあります。はじめはアルバイトでスタートし、その後社員に登用されたというケースも見受けられます。スキルを養いたい、とにかくライターの仕事を経験してみたいという人にもおすすめの方法です。

・クラウドソーシングを活用してライターの仕事を獲得する

クラウドソーシングは、仕事をしてほしい人と、仕事を探している人を繋ぐプラットフォームです。その中には、ライターの仕事ももちろんたくさん募集されています。初心者でも対応可能な案件も少なくありませんので、そこからどんどん応募し、スキルを養っていくのも一つの手段でしょう。

ただ、稼げるようになるにはある程度時間がかかる人もいるため、まずは副業からはじめ、実績を積み重ねていく形で活用することがおすすめです。

ライターに向いている人

「ライターになりたい」といっても、本来持つ資質として、向いている人はいるでしょう。どのような人がライターに向いているのか、見ていきましょう。

・スケジュール管理ができる人

ライターというと「言葉が好き」「文章を書くことが好き」な人が向いているといえますが、決してそれだけではありません。さまざまな案件を抱える中で、それぞれ納期を守りながら記事を納品していく必要があります。

万が一納期に遅れてしまうと、制作会社の担当者様やクライアント様に多大な迷惑をかけることになります。納期遅れは決してしないことで、信頼のおけるライターと判断してもらえるため、スケジュール管理はライターにとって必須項目です。

・修正依頼にも柔軟に対応できる人

文章を書いて納品して、それで終わりではありません。その後の修正依頼に対してもきちんと対応してはじめて、ライターの仕事をしているといえます。ときには大幅な修正を依頼されることもあるでしょう。それでも柔軟に対応することが求められます。

修正依頼に対応しない、自分の文章を改変されたくない、と思ってそのように対応していると、その後の仕事は継続しない可能性が高いです。自分の文章をブラッシュアップしてもらていると思い、どんどん吸収していく力がある人は、ライターに向いているといえます。

・新しいものが好きな人

ライターに必要なスキルの中に「好奇心旺盛」とありました。これに繋がるのですが、新しいものに対して面倒だと思わず楽しめる人、新しいものを追い求めることが好きな人は、ライターに向いているといえるでしょう。アンテナを張り続けることを楽しめれば、ライターの仕事も楽しく続けることができます。

未経験でもOK！プラスアルファでほしい資格は？

ライターは未経験でも始めることができるとお伝えしました。しかし、ライターの仕事を続ける中で単価を上げていきたい、他の人とは違った持ち味を発揮したいと思ったとき、どんな資格があるといいでしょうか。

例えば以下のような資格が挙げられます。

フードライター：調理師免許、フードアナリスト、フードコーディネ―タ―など

金融ライター：ファイナンシャル・プランニング技能士（FP）資格、証券アナリスト、税理士、公認会計士など

ビジネスライター：キャリアカウンセラーなど

この他、ビジネス著作権検定、Webライティング能力検定、日本語検定、校正士認定なども、有益な資格の一例です。新たな知識を身につけ、スキルを養うためにもこうした資格を取得して日々努力する必要があるでしょう。

まとめ

AIによってライターの仕事はなくなる、という人もいますが、まだまだこれからもライターの力は必要になってくると思います。というのも、AIが書けるものと、ライターが書けるものとは違うと感じるからです。つまり、ライターにしか書けない文章を書ける人が、ライターとして残っていくのではないかと。

ITの普及により、私たちが目にする情報は非常に膨大になりました。活字は今後も必要不可欠です。ライターの仕事が気になった方は、求人やクラウドソーシングなどをのぞいてみてはいかがでしょうか。